日本神経病理学会は、臨床医・病理医・法医・獣医・基礎医科学研究者が一丸となり、神経疾患の病態解明、疾患概念整理、難解な症例診断などに向かって鎬を削る学際的な学術団体です。かつて神経系の主人公たるニューロンばかりに関心が集まっていましたが、現在はニューロン、アストロサイト、オリゴデンドロサイト、シュワン細胞、ミクログリア・マクロファージ・血管リンパ管構成細胞といった様々な細胞種が織りなす相互作用の重要性が再認識されています。

本学会は『ニューロンとグリアの分子細胞病理学』という謳い文句のもと、脳卒中・神経変性疾患・脳腫瘍・非感染性炎症疾患にスポットを当てた企画セミナーと一般演題セッションを展開し、新時代の神経病理学の到来を予感させる有意義な情報交換の場を参加者に提供すべく、学会事務局一同構想を練っているところです。学会員、非学会員を問わず、多くの皆様にご参加いただければ幸いに存じます。